当社では、新型コロナウイルス感染症対策として、以下のガイドライン等に則ってガイドツアーを催行しております。
◆日本山岳ガイド協会の定める「新型コロナウイルス感染症対策のための業務再開ガイドライン」
◆屋久島環境文化財団と屋久島観光協会ガイド部会が連携して定めた「新型コロナウイルス感染対策 屋久島山岳ガイディングマニュアル」
【当社ガイドツアー時の感染症対策】
◆当日の天候条件やコースレベル、参加者の年齢や体力レベルなど様々なリスク要因について、通常時より厳しい基準で判断し、催行し、行動いたします(事故発生による救助隊や医療機関への負荷を回避するため)。
◆通常の健康チェックに加え、体温確認をさせていただきます(各自での検温にご協力をお願いいたします)。ツアー当日はもちろん直近に37.5℃以上の発熱があった場合は、ツアー参加を控えてください。
◆ガイド車による送迎を希望される方は、乗車時はマスク着用・アルコール等による手指消毒などの感染防止対策をお願いいたします 。また、換気のため窓を開けさせていただきますので、ご理解、ご了承ください。
◆ツアー中、野外では必ずしもマスクを着用する必要はありません。特に暑い日は熱中症のリスクが高まりますので、マスクを外すことを推奨します。マスクは、混雑時や避難小屋内など、場面や状況に応じて適宜ご使用ください。
◆ツアー中は、こまめなアルコール消毒や他人との距離を保つなど、感染防止対策に努めてください。
◆ご自宅からの道中においても、感染防止対策をしっかりされてご来島ください。
4月20日に「日本山岳ガイド協会」をはじめとする 山岳四団体より、感染拡大防止等の観点から「登山等の自粛」を求める共同声明が発出されました。
⇒(関連リンク/PDF)山岳四団体声明
同協会員であり、同正会員団体である「屋久島山岳ガイド連盟」に所属する私どもといたしましても、事態が収束するまでの間、当面ガイド業務を控えさせていただきたく存じます。
屋久島の山岳エリアにおいて、万一遭難者が発生した場合、決して充実しているとは言えない医療機関に大きな負担がかかるばかりでなく、限られた病床を奪ってしまうことも考えられます。また、救助隊も遭難者のコロナ陽性を疑って救助に当たれば、貴重な医療資材を使わせてしまうことにもなります。
カナダでは「登山者負傷⇒ヘリ搬送 ⇒ 遭難者コロナ陽性 ⇒ 濃厚接触した救助隊全員が2週間の隔離 ⇒ 国立公園閉鎖」という事態が発生しました。
八ヶ岳でも「登山者滑落事故 ⇒ ヘリ搬送 ⇒ 遭難者コロナ疑い ⇒ 濃厚接触した救助隊員など10名が自宅待機 ⇒ 遭難者陰性 ⇒ 救助隊員自宅待機解除」という、一歩間違えばカナダの事案同様「国立公園閉鎖」になりかねない騒動が4月にあったばかりです。
新型コロナウイルス感染拡大が収まらない中、登山愛好家の皆様におかれましては、こうした様々なリスクを避けるため、そして何よりご自身の感染防止のためにも、事態の収束が見られるまでは登山をお控えいただきますよう、心よりお願い申し上げます。
この事態が収束しましたら、お客様には精一杯のおもてなしで、屋久島の素晴らしい自然をご案内させていただく所存です。一日も早くその日が訪れることを、私どもガイドが誰よりも待ち望んでおりますことをご理解いただけましたら幸甚に存じます。
最後に、新型コロナウイルス感染症に罹患された皆様および関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、過酷な環境において献身的な努力を続けていらっしゃる医療従事者の皆様に深い敬意と感謝を表します。そして一日も早い収束と皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。
(株式会社屋久島メッセンジャー 代表取締役 菊池淑廣)